課題
遠隔地が抱えているのは、エネルギーの問題というより輸送の問題です。
島嶼、半島、独立型システムは、燃料を海路か一本の道路で運び入れます。時期を 決めるのは天候です。そのためエネルギーは高くつき、しかも供給が脆くなるのは、 需要が高まり外部との連絡も絶たれる荒天や長期の悪天候——まさにそのときです。
再生可能エネルギーは助けにはなりますが、決着はつきません。太陽も風も自分の 都合で訪れ、蓄電池が動かせるのは数時間であって、風のない曇天が一週間続く 状況ではありません。
LAVOの水素エネルギー貯蔵による解決
現地で製造する水素は、余剰の発電を「日持ちする備蓄」に変えます。
発電が需要を上回るとき、水電解装置が余剰を水素に変え、金属水素化物が低圧の まま、圧縮なしに、時間が経っても失われない形で保持します。発電が不足すれば、 燃料電池が電力へ戻します。
結果として、再生可能エネルギーだけで賄える時間の尺度が伸びます。蓄電池が扱う 一晩の空白から、いまは燃料の搬入を要する数日の空白へ。
この分野でのより広い応用
一つの拠点は、これの最小の形にすぎません。
島全体の規模では、同じ技術がマイクログリッドそのものを支えます。出力抑制が 制約になる前に受け入れられる再生可能エネルギーの比率をはるかに高め、一晩では なく季節の空白を埋める——いまディーゼルを島に残しているのは、まさにその時期 です。
対象はエネルギー設備そのものにとどまりません。海水淡水化や水処理、漁業・農産物 の冷蔵、港湾の荷役、そして同じ燃料輸送で運ばれてくるフェリーや車両。その燃料を 置き換えることは、発電分だけを置き換えるより大きな意味を持ちます。
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