住宅
蓄えきれないほどの太陽光を持つ住宅へ
屋根の太陽光は昼につくられ、夜に使われます。家庭用蓄電池が支えるのは一晩であって、一週間ではありません。
- 国
- オーストラリア
- 分野
- 住宅
課題
オーストラリアでは400万戸を超える住宅が屋根に太陽光を載せています。その ほとんどが、余剰を昼につくり、日が落ちてから使いたいと考えています。
家庭用蓄電池は、一日という形にだけ答えて、そこで止まります。夕方のピークは 越えられても、朝には空です。曇天が続く数日、街区ごと停電させる嵐、あるいは 毎晩系統から買い足すのではなく自家発電で賄いたいという世帯——そこは範囲外です。
LAVOの水素エネルギー貯蔵による解決
住宅用LAVOシステムは、リチウムイオン蓄電池と固体水素貯蔵を組み合わせ、 二つの時間軸をそれぞれ得意な側に担わせます。
蓄電池は短時間で大きい需要——湯沸かし、EV充電、夕方——を受け持ちます。水素は より長い備蓄を、低圧の固体として保持します。同程度の設置面積の蓄電池をはるかに 上回る量を家庭で蓄えられるのは、この方式によるものです。
この形で蓄えたエネルギーは、待っている間に減りません。晴れた日の余剰は、数日後 にもそのまま残っています。
この分野でのより広い応用
一戸の住宅は出発点であって、終点ではありません。
同じ仕組みは、住宅が実際につくられ運用される形に沿って広がります。自家発電を 前提に設計される新規開発、各戸が自前で持てない集合住宅やテラスハウスの共用 システム、容量が逼迫した配電線末端の地域共同貯蔵、そして多数の住宅を束ねること で、家庭の蓄電が同時に系統の頼れる資源としても振る舞う形へ。
到達点を変えるのは貯蔵時間です。一晩を賄えれば住宅の光熱費が下がる。風のない 曇天が数日続いても賄えれば、その世帯は——あるいは一つの街区は——自家発電を 「実際の電源」として扱えるようになります。
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